フランス語の部屋

これまでのフランス語学習の記録や参考にしているサイトについてアップしていきます。


フランス語を習い始めたきっかけ

いまから40年近くも前のことになるが、中学入学の祝いに親からラジカセを買ってもらった。当時短波放送を聞いてべリカードを集めるBCLというのが流行っていて、私もラジカセで夜中に海外から聞こえてくる日本語放送を聞いては報告書を送る少年だった。肝付兼太さんがMCを務める日本短波放送の「ハロージーガム」という番組やBCL情報雑誌を読んで、日本語放送だけで飽き足らず外国語の放送も聞くようになった。ラジカセで放送を録音してはテープが擦り切れるまで何回も聞き返し、聞き取った単語をノートに書きとって単語を覚えていっていたら知らないうちに英語のリスニング力が向上していた。放送局に送る受信報告書も初めは雑誌などの見本を参考にしていたが、感想などをしっかり書いた方が返信率が上がるのでこれも英作の力をつける練習になったと思う。

高校に入ると英語の授業が知っていることばかりで面白くなくなったので、英語以外の言語を勉強しようと思ってまず取り組んだのがフランス語だった。最初に買ったのが、昇竜堂出版㈱の『初歩のフランス語』(定価900円)だった。フランス語の発音には苦労したが、毎日部活が終わってラジオを聴きながらの勉強が楽しかった。その当時フランス語辞書は種類がないうえ高校生には高価すぎて買えなかったが、本の付録の「基本単語・熟語集 文法要覧」が案外役に立った。半年ほどで基本的な文法はマスターしたのだが、あんなにすらすら耳に入ってくる英語と違いフランス語はなかなか聞き取ることができない。鼻母音とかリエゾンとかのためなのだろうか。もう少し日本語の音韻体系に近いと言われるスペイン語ならどうにかなるかもと思い、高校2年の時にスペイン語にも取り組んだ。スペイン語もフランス語と同じラテン語系なので文法等はすんなりと理解できた。

こうして高校生の時に英語以外の言語にも手を出したおかげで、大学の第2外国語ではまったく苦労せずに単位を修得することができた。

フランス語学習の手段がリスニングとリーディングという受動的な方法であるので、いまだに話すことができないのが難点だ。まず、フランス語のネイティブスピーカーと話す機会がない。また、フランス語圏に海外旅行をしてもどうしても得意な英語の方を使ってしまいフランス語の上達にはならないのだ。これまで何回か決心をして語学センターのフランス語会話講座を受講したこともあるが仕事の都合で途中でやめなければならなくなった。今となっては、映画やテレビでフランス語が出てきたら、「こんなこと言っている」と分かるのがうれしいので、まあいいか!ってな感じで自己満足している。


参考サイト等

ポッドキャスト編:初級から上級までいろいろとありとても便利だ。ネットやポッドキャストを利用するにはやはり英語力は武器になる。日本語のサイトはまだまだ数が限られているからだ。その点英語のサイトや番組は無限と言っていいほどある。

(1)「フランス語ショコラ」—日本語のポッドキャストとしては草分け的な存在。現在は音声以外の教材を利用するには有料会員になる必要があるようです。文化や音楽を通してフランス語を学ぶというコンセプトのもとさまざまな情報を発信しています。内容もエスプリがきいてお洒落。

(2)「Katia & Kyliemac Learn French」—2人の女性MCによる楽しいフランス語表現のポッドキャスト番組。進行は英語だが2人の絶妙な会話に引き込まれます。
残念ながら2021年8月現在、リンクが削除されているようです!

以下続く・・・