はじめての北海道キャンプ旅行。子ども3人を連れてのキャンプの記録です。末っ子は2歳6か月でした。彼にとっての本格的キャンプデビューでした。
舞鶴港まで高速で約3時間。余裕をもって出航2時間前に舞鶴港に到着。車に乗って乗船できるのは運転手のみということで、一人さびしく駐車場で乗船を待ちました。
往路は1等洋室を利用。船室にはデッキベッドが2つとその奥に1畳ほどのスペースがあり、テレビと洗面台が備わっている。ベッドの幅はものすごく狭くて、上段で寝るのが怖いくらいだ。次男、三男は添い寝ということで無料だったが、このベッドでは添い寝もできない。
さすがに船の中でじっと◦1日過ごすのは大変だ。以前はデッキにプールがあったそうだが、フェリーの高速化に伴い新造船では廃止されたそうだ。船のサイドデッキは落下の危険から解放されてない。後部デッキにはテーブルとイスがあるが、風が強いので長時間はいられない。フォワードサロンは静かで、ソファーもありくつろげる。レストラン横のプロムナードはおそらく2等船室の乗客だろう、パソコンを操作したり、本を読んだりしてずっとくつろいでいる。
船内の食事施設はグリル、レストラン、カフェ、自販機がある。グリルは事前予約が必要だ。レストランも毎食となると飽きるし、高いので持ち込めるものは持ち込むのがベストだろう。給湯設備や製氷機もあるので工夫次第ではかなり経費を節約できそうだ。
私たちは復路に2等船室を利用したが、家族連れ、特に小さな子供が一緒の場合は少し料金が高くはなるが1等船室でくつろいだ方がいいと思った。
夜9時に小樽港に到着し、高速で道の駅「まるせっぷ」へ。はじめてのP泊。親子5人がランクルの中で寝るのは大変だ。まだ子供が小さいのでどうにかなったが、あと2,3年が限度だろう。
項目 | 詳細 | 円 |
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新日本海フェリー(舞鶴‐小樽) | 車両5m未満、1党和室×2 | 75,000円 |
新日本海フェリー(1等和室) | 小学生2名 | 19,500円 |
夜が明けて駐車場を見渡すと同じようにP泊をしている車が数台いた。トイレを済ませコンビニで朝食のおにぎりを買って食べる場所を地図で探し、遠軽町の「鹿鳴の滝」に行ってみた。
川沿いを山の奥に行くと東屋風の休憩所があったので休憩。滝の前で撮った写真を帰宅後見て驚いた。写真の真ん中あたりに白い丸いものが写っていた。銀塩フィルムでは光が写りこむことがあるがデジカメでは初めてのことだ。
そのあと近くの「昆虫館」や「丸瀬布いこいの森」でSLに乗ったりして楽しんだ。この日は遠軽町の「太陽の丘公園」の芝生広場にテントを張った。
項目 | 詳細 | 円 |
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岩尾内湖白樺キャンプ場 | サイト2泊 | 無料 |
愛別協和温泉 | 大人 | 400円(現在500円) |
夜中に雨。テントに入ってからだったからよかった。
JOCV協力隊同期のKさんを訪ねて網走に行く。近くの直販所でカニを買ってごちそうしてくれた。四国で食べる冷凍ものとは全く違って超美味!ごちそうさまでした。
この日はさらに車を進め、美幌峠を越えて屈斜路湖の和琴半島に行くことにした。『北海道キャンプガイド』で見つけた「和琴半島湖畔キャンプ場」を目指す。
文字通りこのキャンプ場は屈斜路湖の湖畔と防風林の間の細長い一帯にあって、区画もまったくない。私たちが訪れた8月は道外からのバイクツーリングの人たちがたくさん野営していた。
サイトへの荷物の搬入にリヤカーを使うというのも初めての経験だった。ゲート近くに来る前を止めてテントやクーラーボックスなどすべてを運ばなければならない。子供たちはふだんリヤカーを使うことがないので、荷物を降ろして車に戻るときにリヤカーに乗ってはしゃいでいる。
私たちは湖ぎりぎりの場所にテントを張った。潮の満ち引きがある海や雑炊の危険がある川では決してできない張り方だ。さっそくランクルのルーフに積んでいるカヤックをおろして漕いでみた。カルデラ湖だからか、湖底に藻が生えていないし、そこまで透き通って見えるのがなんか恐ろしい。
和琴半島あたりに温泉が湧いているらしいので長男と二人でカヤックで行ってみた。ボートやカヌーで探検している人たちの中にネットに入れた卵を持っている人がいた。「あっ、温泉たまごを作るんだ!」直感が当たった。半島の所々からガスが勢いよく吹き出ているので、温泉たまごが作れるんだ。そんなことを知っていれば用意したのだが、残念だった。
半島のつけ根に無料の温泉があるのではいった。湖に沸く温泉をただ石で囲っただけの施設だ。一応脱衣所みたいなものはあった。明るいときに行くと温泉にいろんなものが浮かんでいて汚さそうだったが、真っ暗な夜にいくとそういったものが見えないので気にならなかった。
項目 | 詳細 | 円 |
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和琴半島湖畔キャンプ場 | フリーテントサイト(2泊) | 4,800円 |
知床半島をドライブ。途中羅臼温泉あたりでヒグマを発見。北海道では普通にいるんだ!
神戸から芽室に移住したJOCV協力隊同期のY氏に連絡を取る。彼がよく利用する然別湖北岸野営場で一緒にキャンプすることにした。
原生林の中にある野趣あふれるキャンプ場で、四国ではなかなか味わうことのできない大自然を満喫できた。北海道の小学校では8月に校外研修でキャンプをするらしい。ここ然別湖北岸野営場にも小学生の団体が来ていたが、サイトが広いのが幸いして全く気にならなかった。それよりも驚いたのは、キャンプファイヤの場所で外国の中年の女性がしていたキャンプファイヤだ。講習会では薪を井形に組む方法を教わるが、その方は薪をティーピーのように骨組みに様に組んでいた。そのうち薪が燃え盛ると炎が10メートル以上吹き上がりも点をも焦がす勢いだった。
然別湖でもカヤックを浮かべたり、森林浴を楽しんだりして遊んだ。
帯広市まで足を延ばした。なんでも北海道土産の定番「バターサンド」で有名な「六花亭」本店が帯広にあり、そこでケーキを買うとコーヒーが無料で飲めるという情報を得たので行ってみた。
はたしてお店はすごい盛況ぶりだった。家を出てずっとテント暮らしだったので、久々にソファーでケーキとコーヒーでくつろげた。
項目 | 詳細 | 円 |
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山田温泉(然別) | 大人日帰り入浴 | 600円 |
北海道最終キャンプ地はこれまで避けてきたオートキャンプ場に。というのは、テント撤収の手間やシュラフ等を干したりする必要があり、用具搬入に労力を取りたくなかったのだ。
利用したのは「沙流川オートキャンプ場」。しかし、前日に泊まった然別湖と比べてなんという差か!まるで田舎のかやぶきの家と都会の万初運の違いくらいの差がある。便利すぎてキャンプをしている気分になれない。やはり、私たちのスタイルとは合わないことを再認識したのであった。
項目 | 詳細 | 円 |
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沙流川オートキャンプ場 | オートサイト | 1,900円 |
フェリーまでの時間に協力隊OVのKさんを訪問。Kさんもよくキャンプに行くらしいのでいろいろと情報を収集。最近雨竜沼湿原に行って、高山植物がきれいだったと聞いたのでまた言ってみようと思う。
帰りのフェリーは小樽ではなく苫小牧東港発の便にした。着くのは福井県の敦賀港だ。注意しなければならないのは苫小牧東港は苫小牧港からさらに10数キロ東にあることだ。札幌を余裕をもって出たのだが、高速道を降りて新日本海フェリーの表示を頼りに進めど進めど港に着かないときには焦ってしまった。結果的には時間には間に合ったが大変だった。
また、敦賀に着いてからも、北陸道と名神高速を通って四国に帰るのはかなり遠かった。次回からは帰りも小樽-舞鶴の便にすることにした。