30年近く前の旅行記です。情報があふれる現在では役に立つ内容ではないかもしれません。ネットも携帯電話もなかった時代にのんびりと45日かけてアメリカを一周したバックパッカーの記録です。
旅の始まりはミシガン大学(University of Michigan)のあるアナーバー(Ann Arbor)です。そこから時計回りでアメリカをぐるっと一周しました。
アメリカ一周グレイハウンドの旅のルートマップ
ミシガン大学での1年間の留学を終え帰国までの1カ月、予てから計画をしていたアメリカ一周の旅に出かけた。
外国人旅行者向けにグレイハウンドの格安バスチケット「アメリパス」がある。今はネットで購入できる便利な世の中になったようだ。有効期間の長さの違いで何種類かあり、私は30日間のを350ドルで購入した。当時はまだまだドルが高くて、1ドル=200円の時代だった!
アメリカ旅行で外せないのはやはりニューヨーク。当時のニューヨークはまだまだ治安が悪く、危険な都市そのものだった。怖いもの見たさというのだろうか、悪名高き地下鉄に乗ってみようと思った。あとはアメリカを時計回りにぐるっと一周できればいいくらいの計画だった。大まかなルートは最初に頭で考えていたが、細かいところはその場その場で変更していくことにして、最終的にアメリパスの有効期限内で旅行できればいいという大雑把なものだった。
ちょうど一緒に遊んでいた日本人留学生の仲間がナイアガラの滝に行くというのでそこまで車に便乗することにした。途中、トロントでCNタワーに登ったりしながら3日目にナイアガラの滝へ。カナダ側のホテルは高いのでアメリカのバッファロー市のモーテルに泊まった。
翌朝雨の中、バスでアムトラック・バッファロー駅まで行き、そこからアメリカ一周の一人旅が始まった。