カンボジアの旅その2 1995年12月23日~1996年1月2日

アンコールワット

カンボジア編:プノンペンにて

私がカンボジアを訪問した1995年当時は、20年に及ぶ内戦が終結してからまだ2年しかたっていない時期であり、市内のホテルの部屋にいると時折爆弾のような音が聞こえたりと物騒な時代だった。知人からも夜の外出は控えるように言われた。

とはいえ、日中に市場や街角を歩き優しい顔立ちのクメール族であるこの人たちを見る限り、どこにあのような悲惨な内戦を引き起こしたものがあるのか理解に苦しむほどのどかな日常が過ぎている。

プノンペン市内での宿泊は前回の滞在時と同じダイヤモンド・ホテルだ。そこの従業員の一人が結婚式を挙げるというので披露宴にお邪魔することにした。

会場のレストランは招待客ですごく盛り上がっていた。ビデオ撮影もありすごくお金をかけている感じだった。カンボジアではビールを冷やすために氷を入れるのだが、この氷が曲者だ。途上国を旅行するときまず気を付けるのが生水。でも氷やアイスクリームにも注意が必要なのである。妻はお酒は飲まないが、ソフトドリンクに入っていた氷で腹痛を起こし、帰るまでの3日間ひどい下痢に苦しまされてしまった。

プノンペン市民の憩いの場所は王宮近くのメコン川とトンレサップ川のほとりだそうだ。夕方の川辺には家族連れやカップルがたくさんいた。そこから少し行くとトンレサップ川に橋が架かっているのだが、それは前年に日本の援助で架けられたカンボジア・日本友好橋(Friendship Bridge)だ。橋の真ん中あたりにはカンボジアと日本の国旗がはためいている。その橋を渡った場所においしいレストランがあるというので行ってみた。トンレサップ川で獲れたナマズの鍋料理は臭みが全くなくおいしい白身だった。

プノンペンの観光地「メコン・アイランド」に行ってきた。カンボジアの伝統工芸の実演や象に乗ることができる遊園地のような施設だった。


カンボジア編:アンコール遺跡群にて

アンコールワットのあるシェムリアップに行くには陸路・水路・空路の3つある。陸路は、1995年当時道路がきちんと整備されておらず、途中に地雷が撤去されていない場所もあるらしいので選択肢からはずした。トンレサップ川を高速艇で行くのも魅力的だが時間の節約のために飛行機を選んだ。


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