初めてホームビデオカメラに触ったのは就職して間もない時に職場にあったソニーのベータカムでした。卒業記念のビデオを編集に使いました。編集素材として8ミリフィルムに直接色を付けてコマ撮りビデオ風クリップを作ったりしました。
自分で初めてビデオカメラを購入したのはFujixの8ミリビデオカメラ「Hi8(ハイエイト)」でした。富士写真フィルム社製だが中身はソニーだとのこと。協力隊派遣前の1989年に購入。アフリカで酷使したためか、帰国後に音声が録音できなくなったり、カラー撮影ができなくなってしまった。
長男が生まれた時はまだ音声録音できないHi8で撮影した。それが6年後に仕事でビデオ編集をすることになり編集のためにPCを買い替えた。ソニーのtype R「VGC-RC52」だ。PCデポでセール中の展示商品だったが16万円ほどだった。バンドルソフトにアドビのプレミアエレメンツやフォトショップエレメンツがついており、さらにTMPGEncも入っていて楽しめるPCだった。
そして6年前20年ぶりにビデオカメラも買い替えた。ハイビジョン撮影のできるソニーハンディカム「HDR-HC7」だ。その当時は民生ビデオカメラのHD規格であるAVCHDが出始めた頃であったが、編集となるとAVCHDをネイティブ編集できるスペックのPCはべらぼうに高価なこともあり、フルハイビジョンではないが、DVテープにHDV記録ができるHDハンディカムを選んだ。ソニーの製品にしたのはアドビプレミア用プラグイン「VAIO Edit Components」を利用してハイビジョン編集ができたからだ。ただ、せっかくハイビジョンで撮影した素材をDVD規格で保存するわけだから、その時点で画質が劣化するのは避けられなかった。その上、HDVビデオはフレームがインターレース記録であることよりDVD規格に変換する際映像のちらつきやインターレース縞のコーミングが目立ってしまう欠点があった。解決方法を調べているとき「bebe’sホームシアター&オーディオ」というサイトを見つけた。HDVのファイルであるm2tビデオをDVD用にエンコードする際にペガシスのTMPGEncでフィルタ設定を
1.「インタレース解除」:「常にインタレース解除を行う(2倍fps化)」
2.「インタレース解除の方法」:適応補間
3.「リサイズ」:「lanczos-3」を選択(さらに解像感が得られる可能性あり)
にする。そして出力時にビデオタイプを「インタレース」出力設定
にもどすというものだ。
この方法でDVDに保存すると確かにSDとは比べ物にならないくらい美しい映像で保存できた。
「VAIO Edit Components」の恩恵にあずかれるのもプレミアプロCS4までで、CS5のプレミアとアフターエフェクトは64bitのみなのでそもそも中間ファイルを使うことに意味がない。
ということで、PCをWindows7搭載の64bit型に買い替え、それに合わせてアドビDynamic Linkを活用するためにソフトも思い切ってプロダクションプレミアムCS5を購入した。
PCはBTOにするかメーカー品にするか悩んだが、テレビやビデオをソニーに合わせた都合上ホームリンクの利点を生かすためにソニーのLシリーズにした。ソニーはRMシリーズを最後にタワー型の高スペックPC生産を辞めており購入したLシリーズも拡張性に関してはゼロではあるが、このご時世でメモリーを増設したところで他の部分との釣り合いが結局合わなくなってしまうことを考えれば少々高めではあるが保障のあるメーカーPCを選んだ。
NHK「世界ふれあい街歩き」オープニング風アニメーションロゴをAEで作ってみました。
彗星接近のイメージでイントロビデオクリップを作ってみました。
参考にしたサイト
『VIDEO COPILOT』 Andrew Kramer氏率いるフィルム及びテレビジョンプロダクション会社。ソフト、プラグインの販売だけでなく、私のような素人にも分かりやすいチュートリアル満載のサイトです。
2008年に購入したソニーハンディカム「HDR-HC7」が2013年12月息子の部活の試合を撮影中突然壊れた。DVテープの蓋が閉まらなくなったのだ。蓋が閉まらないというか、ビデオテープを入れて中蓋を閉じるとテープのローディングが始まるのだが全く反応しなくなった。すぐに購入した家電店に持ち込んだが、保証期間が過ぎてしまい修理で3万円かかると言われあきらめた。迷った末2013年末のハンディカムの最高峰である「HDR-PJ710」を購入した。内臓マイクがキノコのように突き出したデザインや不要なプロジェクタ機能をのけてもっと価格を抑えてほしいと思っていたが仕方なかった。
と思ったら、2014年春の新製品でプロジェクタ機能や「キノコマイク」がない製品が発表されているのを知ったが後の祭りである。
「HDR-PJ710」を買って編集作業もいくつかした。以前AVCHDファイルのノンリニア編集はPCの機能が追い付いていないなどと言われていたが、マシンをWindows7の64bitにして、ソフトもアドビCS6を入れているのでまったくHDVの編集と変わらないと実感している。