メキシコ旅行Day7

«次の記事
前の記事»
       

1987年12月31日(木)

今日も一日歩きつ回って靴下なんか一回でかかとがすり切れて穴があいてしまった。池田親子とは11時にロビーで待ち合わせしていたけど9時頃にTeleがあって10時にしないかというので、急いで起きてシャワーを浴びる。フロントで延長してもらって出ようとするとシカゴからメキシコが好きでもう何回も旅行しているおじいさんが日米の経済問題について聞きたいと言ってきてちょっと相手をする。東京ではみんなガスマスクとして生活しているって本当か?だって!
バッキアで朝食も食べたけど店はごったがえしており、注文の卵がこなかったり、オレのパンを池田さんが食べたりちょっとトラブルがあった。次に郵便局に寄ってからバスターミナルへ。
センポアラのピラミッド行きの切線を買ったつもりが途中のカルデルまでだって。その上本を読みまちがえていたのでフアンティグアまで歩いていけると思ったら、5キロもあってタクシーで行ってよかった。コルテスの近くにあるシーフードレストランで昼食。最初客は僕たちだけでそれなのにマリンバなどの演奏をはじめだしてびっくりしてしまった。料理は3人で1500円!信じられない。その上昨日のユカタン半島料理とちかって、シータートスープのおいしかったこと。メキシコ風ビフラキもニソニクがよくきいていたな。そこから帰りは国道を歩いて帰ったけどそこは女の子がいる強みでヒッチハイクをしてセントロまでトラックの荷台にのせてもらった。センポアラのピラミッドへはバスを待っていたけど、どれに乗っていいやらわからず、結局タクシーで行ったけどこれがおわらいで、行きは3人で
4000ペソ。運ちゃんももあまあ親切だったけど、帰りはいろいると話がはずんで、なんと3人で1500ペソ。いったいとの差はなんだ!
セントロに着くとすぐにベラクルス行きのバスがあり、飛び乗るとベラクルスには7時くらいにもどって来た。一度部屋にもどりシャワーを浴びて、再び街にでて軽く夕食をたべ、一応約束の10時にホテルの前へ行ったけどいっこうに表われないのでしばらくベンチにすわっていたけど、そのうちいろんな人が話かけてきて、その中にメキシコサッカー協会のメンバーカードを持った酔っ払いがスペイン語と英語で話しかけてきて、またよせばいいのに池田さんはいろいろと正直に答えたりしていて、最初はにこにこ話していたけどそのうち
しつこなったのでその場をはなれてホテルのバーで飲んでいるとまたそいつがやってきて、ついには目がすわってからんでくるので、ウェイターがおっぱらってくれた。やっぱし女の子といるといろいろくるのが困る。でも女の子といてもそれが彼女で仲良く話してらそんなのも寄ってこないけど、お母さんがいて家族みたいかからいけなかったのだ。それは彼女が何よりにこにこしているのでむこうもその気になってしまう。物もらいの方まで「Hay」なんて呼びかけたりして、やはりアメリカに3年目とはいうものの、まだわかってないな!これだから日本人の観光客はぼられるのだ。結局あのメキシコ人は来ないまま。広場では教会の鐘の音とともに新年を迎え祝う久々でにぎやかで、”Felizi Ano Nuevo”とみんな乾杯したり、抱き合ったりしていた。外国で迎える正月もいいものだ。これで明日のバスに乗り遅れたらえらえらいこっちゃ!