フランス ボルドー地方レンタカー巡り 2004年3月2日~7日
Cave Visits by a rent-a-car in Bordeaux

フランス地図ボルドー地方の位置

3月初旬にまとめて休みが取れることがわかったのが出発の3ヶ月前。ワインの本場、フランス旅行の計画を立て始める。

ブルゴーニュかボルドーにするか、それとも暖かい南仏にするか迷ったが、最終的にシャトーマルゴー見学の予約が取れたことで、行き先はボルドー地方に決定。

航空チケット、宿、レンタカーなどの予約はすべてネットで済ませた。便利な時代になったものだ。

I was planning for the one-week-off in the beginning of March. And I came across an nice idea—visiting the wineries in France! Bordeaux or Bourgogne? That’s the question. The first winery that I could make a reservation for was Margaux. So consequently I decided to visit the Bordeaux.


第1日目 3月2日 曇/晴

出国手続きをした後でユーロに両替をしていないことに気づき急いでT/Cを250€と現金を275€分両替する。(1€=約144円)
出発が15分早まり、午後0時20分エールフランス291便にて関西国際空港を出発。
定刻パリ・シャルルドゴール国際空港着。ヨーロッパに寒気団襲来。滑走路は雪景色!外気温マイナス1℃!国内便への乗り換えが1時間あまりのため急いで国内線ターミナルに移動する。搭乗するが、いっこうに離陸する気配なし。

国内線のためアナウンスはすべてフランス語だ。隣の乗客に尋ねると、「機体についた雪をのける順番待ち」だって。

窓から外を見ると、別の飛行機が何やら巨大なホースから勢いよくでる水で翼に積もった雪をのけている。結局ボルドー空港に2時間近く遅れて到着。
パリの雪がボルドーで雨に変わっていた。初めてのフランスでのドライブが雨の夜になるとは予想もしなかった。

宿までの道はミシュランの地図とネットマップで幾度も予習してあったので迷うことなく行くことができたが、入り口の看板を見つけることがなかなか
できず、同じところを数回行き来する羽目になった。ブドウ畑を所有する農家の空き部屋を宿泊用に利用したジットと呼ばれる農家民宿だが、ちょうど宿泊する期間ご主人はアメリカに旅行中だった。調理人の女性とその夫が留守番をしていた。

Air France FL291 0:20 pm KIX. Arrived at CDG on time. Freezing outside of the airport. The flight to Bordeaux was delayed due to the snow stuck on the wings.

Rainy in Bordeaux. Since I rehearsed the route using the Michelin Map and the Internet, it was easy to drive from the airport to the chambre d’hote. The owner of the hotel was in America on vacation. The cook and her husband welcomed me.


第2日目 3月3日 曇/晴

メドック地図メドックの主なワイン生産地

自家製パンとジャムの朝食。
午前9時10分レンタカーで宿出発。

今日はメドックの県道D2号線、所謂ワイン街道をマルゴー村からサンテステフ村までドライブの予定。そしてシャトー訪問がいきなりシャトーマルゴーからスタートです。

メールでは韓国人ツアーと一緒にとのことだったが、到着してみると自分ひとりだった。入り口の大きな門やシャトーの建物、どれも写真で見たのと同じで、中を見学する前から緊張仕切りでした。

案内してくれたのはティナ・ビザールさん。30歳代の素敵な女性でした。2004年の樽と地下のカーヴに2003年の樽を見学。樽を作る樽職人が一人作業をしていた。最後に試飲室に案内され、マルゴー2001年を試飲させてもらった。レンタカーでなければもっと飲めたと思うと残念で仕方なかった。

マルゴーに後ろ髪をひかれながら、レンタカーを北へ走らせた。訪問したのが3月だったので、ブドウの木は選定されて丸坊主の状態だった。メドックのブドウ畑はジロンド川の砂礫が堆積したとは聞いていたが、本当に大き目の石がゴロゴロとしている。もちろん肥料も水も一切やらず土地(テロワール)の持つ力だけで木を育てる。そういった木からとれた実で作ったワインのみ「ACボルドー」の名称を与えらるというらしい。

マルゴー村からサンジュリアン、ポイヤックと車を走らせると、写真でしか見たことのないワイナリーが両脇に見えてきた。しかし、フランスの道路は路肩というものが存在しないのだろうか。車を右に寄せようとしても停めるスペースがない。その上、フランス人はスピード狂なのか、郊外の道だと優に100キロでとばしている。どうにか途中で車を止めて、「CHラトゥール」「CHラフィット・ロートシルト」「CHコス・デストゥルネル」の写真を撮ることができた。

昼食はポイヤック村の中心にある小さなレストラン「サン・マルタン St. Martin」に入った。昼の定食と白ワイン。ボルドーで最初の外食はとても満足のいく味だった。

昼食後は隣村サンテステフにワイン資料館があったので立ち寄った。絵葉書を購入。

メドックでもう一つワイナリーの訪問をした。グランヴァンのシャトーではなく小さい家族経営ということで見つけたのが、オー・メドックのヴェルトゥイユ(Vertheuil)にあるシャトー・フェレだ。メールで訪問を予約していたが、オーナーのフェレ氏は私が日本からワインを買い付けに来たのだと勘違いしていた。彼は英語が喋れず、私のフランス語もままならない状態でワイナリーを案内していただいた。途中で英語が分かる人を呼んでどうにか私の訪問理由を解してくれた。赤ワインはものすごくスパイスの効いたフルボトルだった。お土産に2本購入。フェレ氏にぜひ日本で紹介してほしいと頼まれた。

オー・メドックから車を走らせ、ボルドー市の西にあるアルカションへ。生ガキが目当てだったが、いろいろと探しているうちに時間が過ぎてしまい、結局食べ損ねてしまった。

After the breakfast, I started off in my Renault. Today’s plan is to drive along so called Wine Route in Medoc. And the first visit was at Margaux! Mrs. Tina Bizzard showed me around the cave. She was a very charming lady in her thirties. She told me that her mother was also worked at Margaux. The last of the tour was degustation. If only I had not been behind the wheel! Tina opened a new botte of Margaux 2002. It was my first time to taste Margaux. And the fragrance of the wine remained on my plateau very long time. And I can still tell how it tasted.

Heading north, I stopped for lunch in Pauillac Commune. Restaurant St. Martin is a small but good place to eat at. After lunch, I visited the Wine Museum in St. Estephe and bought some postcards. The second winery visit was at Chateau Ferre in Verthuil in Haut-Medoc. The owner, M Ferre welcomed me and explained how nice his wines were. He first thought that I was a wine buyer from Japan. Since he couldn’t speak any English, and I couldn’t understand his French. He called for an interpreter and got to know that he was misunderstood. Anyway I bought two bottles of Crus Artisan.


第3日目 3月4日 晴

サンテミリオン地図ガロンヌ川とドルドーニュ川流域の主なワイン生産地

午前中はサンテミリオンのシャトーベレール(Ch.Bel Air)を見学。

午後はアントル・ドゥ・メールのシャトーラモット(Ch.Lamothe)を見学した。シャトーラモットは家族経営のこじんまりとしたワイナリーだ。サンテミリオンからメドックに帰る道すがらに寄れる適当なワイナリーをネットで探して偶然見つけたものだった。シャトーのオーナーはまだ40歳代の若い方だ。アントル・ドゥ・メールでは白ワインや発泡ワインも造っているが、試飲させてもらった白がおいしかったので2本購入した。ロゼワインの銘柄は娘さんの誕生を祝ってつけたそうだ。

I visited Chateau Bel Air in Saint Emilion. After having lunch at a restaurant there, I drove to the second winery in Entre-deux-Mer. I found the winery on the Internet. It is a small family-run winery. The owner is in his forties. He named his rose wine after his daughter, he told me.


第4日目 3月5日 曇

ボルドー最後の日は、午前中にレンタカーを返し、午後からソーテルヌとグラーブのシャトーを見学するバスツアーに参加。夕食はなぜかモロッコ料理にした。

The last day at Bordeaux. I returned the car in the morning. And I took a wine tasting tour on a bus to Sauterne and Grave.


第5日目 3月6日 晴

無事帰国